DHCPリレーでもクライアントMACアドレスによる固定IPアドレス配布が出来るか?

最終更新日付: 2022年6月25日

DHCPは、DHCPクライアントから「DHCPディスカバー」というブロードキャストパケットからスタートする。
つまり、ブロードキャストが届かないL2ネットワークを超えた範囲では、普通にDHCPサーバーからIPアドレスを配布出来ない。

そんな時に登場するのが「DHCPリレー」なのですが、DHCPリレーを使用した時にMACアドレスで通信出来ないL2ネットワーク越えをしますが、

  • DHCPサーバーにて特定MACアドレスによる特定IPアドレス配布

は可能なのでしょうか?

結論、DHCPリレーでも特定MACアドレスに対する固定IPアドレス配布は可能

image

上記、「MACアドレスA」はDHCPリレーを経由し、L2ネットワークを超えましたが、
DHCPサーバーに「MACアドレスA」が届きました。

要するに

DHCPリレーのパケット内にクライアントMACアドレス情報がある

ということですね。

ちなみに、DHCPパケット内には以下の情報が含まれている

  • OpCode(1byte)
  • htype(1byte)
  • hlen(4byte)
  • hops(1byte)
  • トランザクションID(4byte)
  • 秒数(2byte)
  • フラグ(2byte)
  • クライアントIPアドレス(4byte)
  • 割り当てるIPアドレス(4byte)
  • サーバーIPアドレス(4byte)
  • リレーエージェントIPアドレス(4byte)
  • クライアントMACアドレス(16byte)
  • サーバーホスト名(64byte)
  • ブートファイル名(128byte)
  • オプション(可変)

クライアントMACアドレス情報が、パケット内にあるので、DHCPリレーしてもDHCPサーバーにクライアントMACアドレス情報が伝わり、
DHCPサーバーが、そのクライアントMACアドレス情報から特定のIPアドレスを割り当てることが出来るんですね。

なるほど。

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