yum Proxy設定方法とyumメディアインストール方法(インターネット接続不可)

最終更新日付: 2020年10月23日

Linuxでデフォルトゲートウェイ経由でインターネットに出れない環境で、Linuxを構築したい場合(yumでサービスをインストールしたい場合)

  • Proxy経由でインターネット接続しyumを実行する方法
  • インストールメディアを利用してyumを実行する方法

があります。それぞれの方法を紹介します。

環境・前提条件

  • インターネットに出れない(Proxy経由では出れる)
  • CentOS Linux release 7.3.1611
  • kernel 3.10.0-514.el7

で確認しました。

Proxy経由でインターネット接続しyumを実行する方法

yumでProxy経由インターネットにアクセスするためには、二つの方法があります。

  • http_proxy環境変数を設定する
  • proxy設定をyum.confに設定する

どちらかで実現できます。

http_proxy環境変数を設定しyumを実行

yumは裏ではhttpアクセスにcurlコマンドを利用しています。
なので、curlコマンドにproxy設定をしてあげると、yumもproxy設定が実現できるというわけです。
crulのマニュアルを確認します(man curl)。

image

以下のようにyumコマンドを実行することにより、Proxy経由でインターネットアクセスできます。

http_proxy=http://proxy.test.local:8080 yum install ntp
image

もちろん、http_proxy環境変数をexportしてもOKです。

http_proxy=http://proxy.test.local:8080
export http_proxy
yum install ntp

proxy設定をyum.confに設定する

毎回http_proxy環境変数を入力する手間を無くすためには、yumの設定ファイルにproxy設定が可能です。

yum.confのマニュアルを見ますと、以下のように書かれています。(man yum.conf)

image

以下のコマンドでyum.confにproxy設定を追記します。

vi /etc/yum.conf
image
proxy=http://proxy.test.local:8080

を設定し保存します。

以上で、yumをProxy経由でインターネットアクセス出来るようになりました。

インストールメディアを利用してyumを実行する方法

image
/etc/yum.repo.d/CentOS-Media.repo

上記ファイルの中身を見るとわかるのですが(インストールメディアからyumするための設定情報が書かれています)、「c7-media」という名前で、特定のファイルパスを見に行く定義がされています。

このリポジトリ設定情報を利用して、インストールメディアからyumを実行できます。

「c7-media」リポジトリ設定でインストールメディアからyumを実行

1、インストールメディアをサーバーのCDROMドライブに入れます。

2、マウントポイントを作成します

mkdir /media/CentOS

CentOS-Media.repoファイルに書かれているパスのマウントポイントを作成します。

3、インストールメディアをマウントします

mount /dev/cdrom /media/CentOS

4、インストールメディアからyumします

yum –disablerepo=\* –enablerepo=c7-media <コマンド>

たとえば、yumのpostfixをインストールする時には、以下のようなコマンドとなります。

yum –disablerepo=\* –enablerepo=c7-media install postfix

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