サーバーの停電後、停電前はPingが飛んでいたのに、停電後の起動時にはPingが飛ばなくなる事象が起きました。
何も設定変更していないのに、なぜ急につながったりつながらなかったのかを調査しました。
レジュメ
環境・前提条件
- Windows Server 2016
- ドメイン(AD)に参加した配下であり
- Windows ファイアウォールが有効な環境
でこの事象が発生しました。
結論、Windowsファイアウォールの接続先(ドメイン、プライベート、パブリック)は実は設定が変わるタイミングがある
突然Pingが飛ばなくなりましたが、共有フォルダにはアクセスできました。
また、その該当のサーバーからはPingが飛びました。
となりますと、Windows ファイアウォールが怪しくなるのですが・・・
確認したところ、Windowsファイアウォールの接続先が、「ドメインネットワーク」から「パブリックネットワーク」に変更されるタイミングがあることがわかりました。
ドメインコントローラが居ないネットワーク状態でマシンを起動すると「ドメインネットワーク」に接続されてた設定が「プライベートネットワーク」や「パブリックネットワーク」に変更される
ドメインコントローラーが居ないネットワーク状態で、マシンを再起動しますと、WindowsファイアフォールによるPCの保護設定が
- ドメインネットワークからプライベートネットワーク
へ変わりました。
もしくは
- ドメインネットワークからパブリックネットワーク
に変わります。
Windowsファイアフォールの設定は
- ドメインネットワーク
- プライベートネットワーク
- パブリックネットワーク
で、それぞれ設定が異なるので、たまたまPingが飛ばない設定のファイアフォールに変わって、今回の事象に気が付きました。
Windowsファイアフォールの設定がコロコロ変わるのは、このように発生します。
また検証で、OS再起動でなくても、ネットワークのLANケーブルを差しなおすタイミングでもファイアウォールの接続先が変わることがわかりました。
WindowsファイアフォールによるPCの保護設定のプライベートネットワークとパブリックネットワークはどういう違いか?
ドメインネットワークから、ドメインコントローラー不在状況で、OS再起動をし
プライベートネットワーク接続へ切り替わった環境は、上記のように
- インターネットなし
の状況(つまりインターネット接続が出来ない環境)で発生しました。
パブリックネットワーク接続へ切り替わった環境は、
- 接続済み
のインターネットに接続できる環境で発生しました。
つまり、プライベートネットワークか、パブリックネットワークかは、インターネットに接続できる環境かどうかで判断しているようです。