VMwareのCBT技術を使用しバックアップを取得している場合、注意しなくてはならない事があります。
CBTを有効にしておくと仮想マシンの増分バックアップが出来るようになるのですが、突然予定外のフルバックアップになってしまうケースがあります。
VMware 運用中にどのような操作をするとCBTがリセットされ次回フルバックアップになってしまうのでしょうか?
レジュメ
VMware CBTが壊れるてフルバックアップになる運用
環境・前提条件:
- VMware vSphere ESX 5.5 Update2
オンラインでStorage vMotionした場合、次回仮想マシンはフルバックアップになる
オンラインでStorage vMotionを行うと次回その仮想マシンのバックアップ時に増分バックアップがフルバックアップになります。
オフラインでStorage vMotion(ストレージ移動)をした場合はフルバックアップになりません。
もちろん、オンラインのvMotionを行った場合もフルバックアップにはなりません。
VMware KB: Change Block Tracking が vSphere 5.x でのストレージ vMotion 操作の後でリセットされる
スナップショットから戻る(Revert)と次回仮想マシンはフルバックアップになる
以前取っていたスナップショットから仮想マシンを復旧したところ(Revert)、次回バックアップがフルバックアップになりました。
HAが起きるとそのホスト上で動作していた仮想マシン全部が次回フルバックアップになる
こちらは実経験はないのですが、噂で聞きました。
HAといった障害時は次回フルバックアップになっても仕方ないですね。
こちらは、確認したらまた情報を追記したいと思います