VMwareバックアップ時のカスタム静止スクリプトのパスと実行順

最終更新日付: 2014年1月29日

VMware のVCB時代には、ゲストOSの静止点を作成するための”カスタムス静止スクリプト”というものがありました。
VMwareのバックアップがVCBがなくなってしまい、VADPとなりましたが、VADPでもカスタム静止スクリプトはあるのでしょうか?

答えは、Yesです

VMwareバックアップ時のカスタム静止スクリプトのパスは?

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VMware KB: Running custom quiescing scripts inside Windows virtual machine with ESX 3.5 Update 2 and later

ESXi 5.1でゲストOS上で実行されるカスタム静止スクリプトのパス(ゲストOS内の話です)は

  • C:\Windows\pre-freeze-script.bat
  • C:\Windows\post-thaw-script.bat

となっていますね。
VMwareのバージョンでころころカスタム静止スクリプトのパスが変わる印象があります

実際どうなのか検証して確認してみました
以下の環境で確認しました

環境:

  • VMware vSphere 5.1 (ESXi 5.1)
  • ゲストOS:Windows Server 2008 R2
  • ゲストOS:Windows Server 2012

結果から言いますと、ESX 5.1環境では

  • C:\Windows\pre-freeze-script.bat
  • C:\Windows\post-thaw-script.bat
  • C:\Program Files\VMware\VMware Tools\backupScripts.d\*.bat

全部が使用されていました
※「backupScripts.d」フォルダは存在しないので作成する必要があります

VMwareバックアップ時のカスタム静止スクリプトの実行順番は?

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検証の結果を言いますと

    1. C:\Windows\pre-freeze-script.bat
    2. C:\Program Files\VMware\VMware Tools\backupScripts.d\*.bat
    3. VSSと連携したVMwareのスナップショット取得
    4. C:\Program Files\VMware\VMware Tools\backupScripts.d\*.bat
    5. C:\Windows\post-thaw-script.bat

でした
backupScripts.dフォルダ内のバッチファイルの名前は、何て名前をつけても実行されます。

ESXi5.1上でのゲストOSWindows Server 2008 R2でのカスタム静止スクリプト実行確認

カスタム静止スクリプトが実行されると、実行されたカスタム静止スクリプト名のログファイルに、タイムスタンプをログする環境でテストしました

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ESXi5.1上でのゲストOSWindows Server 2012でのカスタム静止スクリプト実行確認

カスタム静止スクリプトが実行されると、実行されたカスタム静止スクリプト名のログファイルに、タイムスタンプをログする環境でテストしました

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検証の注意点としまして

通常のスナップショットではカスタム静止スクリプトは実行されません

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ちゃんとVADPでVMwareのスナップショットが実行されないとゲストOS上のカスタム静止スクリプトは実行されないんですね

まとめ

VMware vSphere 5.1(ESXi 5.1)上でのWindows Server のカスタム静止スクリプトパスは

  • C:\Windows\pre-freeze-script.bat
  • C:\Windows\post-thaw-script.bat
  • C:\Program Files\VMware\VMware Tools\backupScripts.d\*.bat

カスタム静止スクリプトの実行される順番は

  1. C:\Windows\pre-freeze-script.bat
  2. C:\Program Files\VMware\VMware Tools\backupScripts.d\*.bat
  3. VSSと連携したVMwareのスナップショット取得
  4. C:\Program Files\VMware\VMware Tools\backupScripts.d\*.bat
  5. C:\Windows\post-thaw-script.bat

です。

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