最終更新日付: 2015年2月16日
NetAppレプリケーション中に停電等の理由で片方のNetAppがシャットダウンしてしまった場合、
その後のレプリケーションはどのようになってしまうのでしょうか?
結論、次回NetApp起動時に自動で的にレプリケーションが再開されます!
NetAppは出来るストレージですねー。
snapmirrorの関係を解除しないまま機器停止を実施した場合、snapmirrorの同期処理は中断されます。
復電後、同期処理は再開出来ます。
レプリケーション処理は途中から再開される。NetAppのチェックポイント機能!
Data ONTAP 8.0 7-Mode データ保護: オンライン・バックアップおよびリカバリ・ガイド
SnapMirror転送中は、5分ごとに再開「チェックポイント」が作成されます。
SnapMirror転送が中断された場合、その時点からレプリケーションが再開されます。
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NetApp転送先(ディスティネーション)がダウンした場合
転送元(ソース)はディステネーションと疎通が取れなくなる為、再開チェックポイントからの転送を繰り返し試行し転送失敗のエラーが多発します。
その後ディステネーション復旧後、同期処理が自動で再開されます。
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NetApp転送元(ソース)の停止が発生した場合
中断されたSnapMirrorは自動で開始されない為、次のスケジュール時または手動実行時に再開チェックポイントから開始されます。
こちらは自動では同期処理が再開されません。
SnapMirrorが再開したことを確認する方法
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CUIコマンド(7-mode)
こちらは後者の「NetApp転送元(ソース)の停止が発生した場合」です。
NetApp転送元をシャットダウンしますと、NetApp転送先に上記のようなメッセージをSnapMirrorログに確認できます。
SnapMirrorログの確認方法は以下になります
rdfile /etc/log/snapmirror
「Abort」メッセージにより、レプリケーションが中断したことと、
その後「Restart」メッセージによって中断されたレプリケーションが再開した事がわかります。
※ 今回の場合は、その後手動でバックアップジョブを実行させることによりスナップミラーを実行し「Restart」させました。
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GUI、NetApp OnCommand System Mnager
NetAppの「System Manager」を使用した場合は、
「データ保護」-「SnapMirror」を開き、「ステータス」もしくは「転送ステータス」を確認すれば、レプリケーションが止まっているか再開しているか確認が出来ます。
その他、素朴な疑問
そもそもSnapMirrorレプリケーション中にNetAppはシャットダウン出来るのか?
そもそもSnapMirrorレプリケーション中にNetAppはシャットダウン出来るのでしょうか?
答えは、出来ます。
SnapMirror中に、NetAppはシャットダウン命令を聞きます。
これは、NetAppソース側(転送側)、NetAppデスティネーション側(受取側)、どちらもシャットダウン可能で、どちらをシャットダウンしても同じ挙動となります(チェックポイントから自動でレプリケーション再開)
レプリケーション中に新たなバックアップレプリケーションジョブが起動したらどうなるの?
停電によりレプリケーション転送遅れによって、仮に次のバックアップ・レプリケーションジョブが動いたらどうなるのでしょうか?
答えは
- バックアップは時間通りに取られます。
- ただし、そのバックアップのレプリケーションは今動いている
レプリケーションが終わると連続して動き出します