NetAppのVSCを利用したバックアップ(スナップショット)は、厳密に言うと、VMwareスナップショットしたデータストアをNetAppスナップショットしている。
そのNetAppスナップショットからリストアしているので、そのままリストアしたら、仮想マシンはスナップショットを持った状態でリストアされるはずです。
NetAppのsnapshotフォルダ内の仮想マシンには、VMwareスナップショットファイルがある
しかし、VSCでリストアするとその仮想マシンにはVMwareスナップショットは無い。
つまり
レジュメ
NetApp VSCでVMware仮想マシンをリストアするとVMwareスナップショットから仮想マシンを復元してくれる
ということです。
その証拠に、以下のような検証をしました
- VMwareスナップショット前後でカスタム静止スクリプトでタイムスタンプログを出力するゲストOSを用意
- NetApp VSCでバックアップする
- NetApp VSCでリストアした時のカスタム静止スクリプトのタイムスタンプログがどのようになっているかを確認
という検証です
NetApp VSCでリストアした時のカスタム静止スクリプトのタイムスタンプログがどのようになっているかを確認
まず、以下のようにVMwareカスタム静止スクリプトでログ出力するゲストOSを用意しました
リストアした仮想マシンのカスタム静止スクリプトのタイムスタンプログを見ますと・・・
NetApp VSCでリストアした仮想マシンの状態は、プレスクリプト実行後のポストスクリプト実行前の状態でした。
つまり、VMwareスナップショットの静止点状態の仮想マシンにリストアされたことを意味しています
また、仮想マシンのスナップショットに戻るアイコンもグレーアウトしているので、VMwareスナップショットが無い状態だということがわかります。
まとめ
NetApp VSCからVMware仮想マシンをリストアすると、VMwareスナップショット静止状態の仮想マシンからリストアしてくれます。
VSCはちゃんとゲストOSの静止点を担保した常態までリストアしてくれるんですね。
環境:
- VMware vSphere 5.1 (ESX 5.1 & vCenter 5.1)
- NetApp
- VSC 4.1P1