DNSのnamed.confにフォワーダー設定を行ったときに、マスターゾーンがなければ正引きだけでなく
逆引きでもフォワーダーに再帰問い合わせしてくれるのでしょうか?
環境・前提状況
CentOS Linux release 7.3.1611
bind 9.9.4-37.el7
で確認しました。
以下の環境で
- Server-A(DNSサーバー)には逆引きのマスターゾーンが存在しない
- Server-A(DNSサーバー)にはServer-B(DNSサーバー)へのフォワーダー(options)設定がされている
Server-A(DNSサーバー)に対し、Server-A(DNSクライアント)からループバックアドレス(127.0.0.1)を使用し、逆引きDNSクエリを発生させ、結果を確認しました。
結論、逆引きもフォワーダー再帰問い合わせを行う
上記は、Server-Bのクエリログです。
Server-AからOptions forwarders設定を利用し、Server-Bへクエリが飛んでいることが確認できる。
当然といえば当然ですね、念のため確認してみました。
ローカルのIPアドレスの逆引きをフォワードさせないためには
DNSの逆引きに時間がかかるとLinuxの場合は、反応が若干遅くなってしまうサービスが存在する。
DNSの逆引きをタイムアウトさせたりSERVFAILを待つより、マスターゾーンでレコードがないことを明示的に書くには、以下のようにnamed.confに記載するとよい。
zone “101.168.192.in-addr.arpa” IN {
type master;
file “named.empty”;
allow-update { none; };
};
※ /etc/named.rfc1912.zones に書かれている 0.in-addr.arpaゾーンファイル
/var/named/named.empty ファイルを流用し、逆引きゾーンファイルを用意。
参考、namedのIPv6を無効にする方法
/etc/sysconfig/namedファイルに
OPTINS=”-4”
を記載し、namedプロセスに”-4”オプションを追加しsystemdで起動するようにする。
psコマンドで、”-4”オプションがnamedプロセスに引数としてついていることを確認する。