RDセッションホストで移動ユーザープロファイルを使用した場合、複数人の移動ユーザープロファイルキャッシュでCドライブを圧迫してしまう恐れがあります。
この場合、移動プロファイルキャッシュだからと、そのままローカルキャッシュされたプロファイルフォルダを普通に手動削除するとエラーになるので気を付けてください。
レジュメ
環境・前提条件
- Windows Server 2016 セッションホスト(AD参加)
- Windows Server 2019 ADサーバ兼移動プロファイルサーバー
の環境で、動作確認しました。
結論、移動プロアファイル”キャッシュ”でも正規のプロファイル削除方法で削除する
正規のプロファイル削除方法と言うのは、
「システム」→「システムの詳細設定」→「詳細設定」→「ユーザープロファイル」→「設定」→「ユーザープロファイル」
からのプロファイル削除を意味します。
正規のプロファイル削除方法で該当の「移動」プロファイルユーザーを選択し、「削除」ボタンを押しますと、プロファイルフォルダが無くなっています。
当然、移動プロファイルを使用しているユーザーがログオン中は削除できません
当然ですけど、ユーザーがプロファイルフォルダを使用している最中は、プロファイルフォルダを削除は出来ません。
削除ボタンがグレーアウトされます。
もしも先走って移動プロファイルキャッシュを既に普通に削除してしまった場合の「アカウントにサインインできません」の対処方法
「アカウントにサインインできません」こんな状況になります
「この問題は、アカウントからサインアウトし、もう一度サイインすると解決出来ることがよくあります。今すぐサインアウトしない場合、作成するファイルや変更の内容はすべて失われます」
こんなエラーが出た場合は、プロファイルフォルダの削除方法がよろしく無いです。いくらキャッシュとはいえ正規のプロファイルフォルダの削除方法をしましょう。
もし既に、移動プロファイルキャッシュを普通に手動で削除してしまった場合、「アカウントにサインインできません」警告が出てしまいます。
この時、実際に何が起きているかと言いますと、ユーザー名のプロファイルではなく、「TEMP」プロファイルが使用されています。
「アカウントにサインインできません」なってしまった場合の復旧方法は、(※移動プロファイルの場合です)
手順1、空のプロファイルフォルダを作成する
手順2、正規のプロファイル削除方法を削除する
ゼロバイトのユーザープロファイルが認識されますので、上記画面から「削除」ボタンをおしえてあげます。
すると、次回ログオン時(testuser02)は、キャッシュがリセットされ、移動プロファイルサーバーから移動プロファイルを一から全部コピーされ、アカウントにサインインできません」は解消されます。
移動プロファイルキャッシュを自動で削除したい場合
GPOに設定個所があります。以下の二つの方法のどちらかの実施をすれば、移動プロファイルキャッシュは削除されます。
方法1、一時記憶された移動プロファイルのコピーを削除する
こちらの方法は、移動プロファイルキャッシュはログオフのたびに全員削除されます。移動プロファイルフォルダのサイズが大きい時には、ログオンが遅くなり問題になるケースもあります。
方法2、移動ユーザープロファイルキャッシュ全体のサイズ制限
こちらの方法は、Cドライブの圧迫を解除するために、キャッシュサイズをってイサイズまでと決めてしまう方法です。こちらは大体の場合、キャッシュされているのと同じログオンの早さかもしれませんが、中には運悪くログオンが遅いユーザーも出てきてしまいます。
あと、こちらの問題はRDセッションホストの場合しか起きないと思いますが、「方法2」はセッションホストにしか適用できません(セッションホスト構成ではない移動プロファイルでは適用できません)。
HKLM\Software\PoliciesMicrosoft\Windows\Systemに
CleanupProfiles/DWORD作成して0に設定すると、
起動ごと(Profile Serviceが起動ごと)にプロファイルを全部消す設定ができます
(ポリシーだと最小値が1ですが、レジストリだと0が設定できます)
本当に全部消すので要注意ですが、共用端末などには便利かと思われます。
>とむさん
情報ありがとうございます。
調べてみますと、グループポリシーにあります「システム再起動時に指定した日数を経過しているユーザー プロファイルを削除する」のレジストリ値のようですね。こちらのGPO設定も利用してみようかなと思っていました。