共有データベースサーバーでRD接続ブローカーを冗長化する高可用性構成作成方法

最終更新日付: 2021年2月2日

前記事で、専用データベースサーバーを利用したRD接続ブローカーサーバーの冗長構成設定方法を紹介しました。
今回はWindows認証を使用しない、データベース認証を使用した共有データベースサーバーによる接続ブローカー冗長構成を作成してみます。

環境・前提条件

Windows Server 2016 ×5台

ADサーバー、RD接続ブローカーサーバー、RD Webアクセスサーバー、RDセッションホストサーバー、SQLサーバー

 

高可用性のRD接続ブローカーの構成

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前記事同様、高可用性のRD接続ブローカーの構成ウィザードを開始します。
今回のターゲットは、共有データベースサーバーですね。

準備として

  • データベースサーバーのネイティブクライアントがすべてのRD接続ブローカーサーバーにインストールされていること
  • 静的IPアドレスがすべてのRD接続ブローカーサービスに割り当てられていること
  • RD接続ブローカークラスタに単一のDNS名を割り当てるためのDNSリソースコードが作成されていること
  • 最後に、SQL Serverのデーターベースが既に作成されており、データベース認証のユーザーがあること

になります。
上記、最後の一つの項目以外(既存DB)は、前回の記事で紹介しましたので割愛します。

手順1、SQL Serverにデータベースを作成し、DBユーザーを作成します

SQLサーバー上で以下を実行します。

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SQL Server 2016のSQL Server Managemant Studioを開き、「データベース」を右クリック
「新しいデータベース」を選択し、データベース名を付けて「OK」ボタンを押します。

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次に、「ログイン」を右クリックし、新規でSQL Server認証のユーザーを作成します。

  • ログイン名を入力
  • SQL Server 認証の選択
  • パスワード入力
  • ユーザーは次回ログイン時にパスワードを変更するのチェックを外す
  • 既定のデータベースを先ほど作成しいたデータベースとする

以上でOKボタンを押します。

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先ほど作成したDBの所有者を、今回作成したSQLユーザーにしてしまいます。(本当は共有DBなのでアクセスを細かく設定すべきと思いますが)

手順2、データベースがSQL Server 認証モードでアクセス出来ることを確認

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SQL Serverの「セキュリティ」設定で、「SQL Server認証モードとWindows認証モード」が選択されていることも確認します。

 

手順3、RD接続ブローカーサーバーで高可用性設定を行う

RD接続ブローカーサーバー上で以下を実行します。

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「サーバーマネージャー」より、「リモートデスクトップサービス」を開き、「概要」から展開の概要から「RD接続ブローカー」アイコンを右クリックし
「高可用性の構成」ウィザードを実行します。「次へ」ボタンを押します。

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「共有データベースサーバー」を選択し、「次へ」ボタンを押します。

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準備としてDNSでレコード登録しました「RD接続ブローカークラスターのDNS名」を入力し
データベースの設定「接続文字列」を入力します。

接続文字列のサンプルとしては以下です。

DRIVER=SQL Server Native Client 11.0;SERVER=<SQLサーバー名>;APP=Remote Desktop Services Connection Broker;DATABASE=rddb3;UID=<SQLユーザー名>;PWD=<SQLユーザーパスワード>

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最後に、「構成」ボタンを押します。

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以上で、共有データベースサーバーを利用したRD接続ブローカーの設定が完了です。

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