VMware vSphere 5.xには、vSphere HA(ESXホストのHA)以外に、仮想マシンを監視しHAを実行する監視が実装されています。
通常、デフォルト設定では無効になっていますが、「仮想マシンの監視」とは何を監視し、何をトリガーにしてHAを起こしているのでしょうか?
レジュメ
VMwareの仮想マシンの監視とは?何をトリガーにしてHAを起こすのか
デフォルト設定では、「仮想マシンの監視」は”無効”になっています。
構成環境:
- VMware vSphere ESXi 5.1
- VMware vSphere vCenter 5.1
VMware Toolsのハートビート監視と仮想マシンのI/Oアクティビティを監視
vSphere 可用性ガイド Update 1 ESXi 5.0 vCenter Server 5.0 P27
仮想マシンの監視によるHAを以下をトリガーとしています
- VMware Tools のハートビート
- 仮想マシンのI/Oアクティビティ
が設定した時間内に受信できなかった場合起こります。
仮想マシン内でVMware Toolsサービスが停止しただや、仮想マシンのネットワークが疎通不可ではHAは発生しません。
不要なリセット(HA)を防ぐため、仮想マシンのIOも監視しているということですね
仮想マシンHAが起きるかどうかテストする方法。動作確認方法
上記、仮想マシンHAを起こすためのトリガーを見る限り、IOを監視しているので、仮想マシンHAをテスト的に発生させるのは通常では出来ません。
仮想マシンHAの設定が確かに動くかテストする方法としましては、仮想マシンをCDブートさせて起動しておくと動作が確認出来ます。
仮想マシンの監視を「高」で設定し置くと、上記のようにCDブートした仮想マシンは5分くらいでパワーオフされ再起動(次回はWindowsが起動してくる)がかかります。
また、仮想マシンHAが発生しますと、VMwareにアラートが上がります。
VMware側(vCenter側)でも仮想マシンHAが発生したことを確認できます
アプリケーションの監視について
押さえておきたいvSphereの基本-可用性編 vSphere HA/FT | Japan Cloud Infrastructure Blog - VMware Blogs
アプリケーションの監視は簡単には利用できないようです。
- アプリケーションの監視をサポートしたサードパーティ製のアプリケーション監視ソフトウェア
もしくは
- Enterprise PlusライセンスでサポートされるApp HA によるアプリケーション監視の仕組み
が別途必要となります。