以下のようなバージョンのWindowsクライアントOSを仮想化した場合、マイクロソフトのライセンスはどうなるのでしょうか?
- Windows XP
- Windows 7
- Windows 8
仮想パソコン(仮想ディスクトップ)の複雑で必要なライセンスを整理してみました。
レジュメ
WindowsクライアントOSを仮想化した場合に必要なMSライセンスは?仮想デスクトップ
マイクロソフトのボリュームライセンス問い合わせ先で聞いてみました。
前提条件:
- 仮想化にはVMwareを使用 (WindowsのvCenterサーバーは使用しない)
- 仮想デスクトップに接続する既存の物理パソコン(デバイス)はある
想定です。
実は仮想デスクトップでかかるMSライセンスは接続方法によって異なる
マイクロソフトに問い合わせて見たところ、実は仮想デスクトップに接続する方法によってライセンスが異なることがわかりました
リモートデスクトップ接続の場合の仮想デスクトップに必要なライセンス
ここで注意は、”リモートデスクチップ接続”とはマイクロソフトのRDS以外に他社製品のリモートでデスクトップ接続出来る製品も含まれます。
デバイス側に必要なライセンス:
- WindowsクライアントOSライセンス
- SA(Software Assurance)もしくはVDA(Virtual Desktop Access)ライセンス
仮想デスクトップ(仮想パソコン)側に必要なライセンス:
- なし
デバイス側に必要なライセンスを用意すれば、仮想パソコン側では好きなバージョンのWindowsクライアントOSを作りリモートデスクトップでアクセスすることが出来ます。
SAとかVDAのライセンスは3年単位で費用が継続的に発生します。
仮想デスクトップに必要なライセンスリモートデスクトップで接続しない場合に必要なライセンス
まあ、このケースは稀ですね。まずほとんどありえないかと思いますが、ローカルで仮想マシンにデスクトップ接続するケースです。
仮想デスクトップ(仮想パソコン)側に必要なライセンス:
- WindowsクライアントOSライセンス
- SA
ローカルデスクトップ接続の場合のライセンスは物理パソコンと全く同じ考え方でシンプルです。
注意点は、”SA”のライセンスが必要ということです。
「WindowsクライアントOSライセンス」には、実は仮想環境で実行する権利(ライセンス)を持っていません。
「SA」を購入して初めて、仮想環境で実行する権利(ライセンス)を得るということですね。
仮想パソコン側にSAのライセンスをつけるとさらにお得!4つまで仮想環境で実行可能
若干複雑になりますが、仮想パソコン側に
WindowsクライアントOSライセンスとソフトウェア アシュアランス(SA)を用意することにより、4つまで仮想環境で実行できる特典を利用する方法もあるとのことでした。
ライセンス管理が複雑になりますね、、、
最後に用語のまとめ
VDIとは?環境や構成の話
VDIとは、「Virtual Desktop Infrastructure」の略です。
日本語にすると、「仮想デスクトップのインフラ」ですね。
VMwareとかHyper-Vとかの仮想環境を示しめしていて、リモートからデスクトップに接続出来る方式を、VDI方式とかVDI経由とか言われたりします。
VDAとは?VDIを使った仮想デスクトップに必要なライセンス
VDAとは、「Virtual Desktop Access」ライセンスのことです。
仮想環境のWindowsクライアントOSに対し、リモートでデスクトップ接続する・アクセスする場合に必要になるライセンスです。
VDAライセンスは、接続元のデバイス側にライセンスが必要になります。
(SAにもVDAの権利があるので、どちらかが必要です)