ネットワークスイッチの用語はなかなか難しかったりします。
それは、共通用語では無くメーカー独自の用語が飛び交っていたりするからです。
VLAN周りのスイッチ用語を整理し説明したいと思います。
レジュメ
VLANには大きく分けて二種類ある
一つのスイッチで仮想的にLANを分ける技術「VLAN」には、大きく分けて二種類の方法があります。
それは
- ポートVLAN
- タグVLAN
です。
では
アンタグポートとかアクセスポートとか、タグポートとかトランクポートとか言っているのは一体違いは何なの?
みんなスイッチのポートの名前です。
実は、スイッチメーカーごと呼び方が違うので、混乱します。
アクセスポート(シスコ)=アンタグポート(その他スイッチメーカー)
アンタグポートはイメージがわきやすい名前ですよね。
アンタグポート = UnTag Port
要するに、パケットにタグが付かないポートを意味します。普通のポートですね。
スイッチの物理ポート口にVLANがついてLANを区別する方法です、つまりポートVLANです
シスコスイッチでは、この「アンタグポート」を「アクセスポート」とちょっと意味が変わらないように言います。
もしも「アクセスポート」と用語を使うネットワークエンジニアに有ったら「シスコスイッチが得意なエンジニアだな」と思って良いですね。
VLANとは、仮想的なLAN(Virtual LAN)の意味合いで、
今までL2スイッチやハブベースで物理的にネットワークを区切っていましたが、VLANの概念から仮想的にネットワークを区切れるようになりました。
トランクポート(シスコ)=タグポート(その他スイッチメーカー)
タグポートもイメージがわきやすい名前ですよね。
タグポート = Tag Port
要するに、パケットにタグが付いているポートを意味します。普通じゃないパケットを扱うポートです。
スイッチの物理的なポート口で分けるポートVLANに比べ、こちらはパケットに「タグ」というVLANの印をつけてLANを分ける方法になります。
なので
スイッチの一つのポート口に何個のVLANも通過できるという利点があります。
この複数のLANを一本の線に通過させることを「トランクする」(=(複数のVLANを一つのポートに)束ねる)なんて言われたりします。
シスコスイッチでは、この「タグポート」を「トランクポート」と言います。
もしも「トランクポート」とネットワーク用語を使うネットワークエンジニアに有ったら「シスコスイッチが得意なエンジニアだな」と思って良いですね。