サーバー機器やネットワーク機器の故障をSNMPで監視しているケースは多いのではないでしょうか。
そんな身近な技術ながらなかなか理解が難しいのがSNMPというプロトコルです。
SNMP trapの中身を確認出来るソフトを紹介します。
レジュメ
SNMPトラップを受信し内容表示・確認できるWindowsフリーソフト「trap receiver」
Windowsにインストール出来るフリーソフト「snmp trap receiver」です。
上記のように、ソフトをSNMPマネージャで起動させておき、SNMPエージェント(監視対象)からtrapを送ると受信したSNMP Trapの中身を見れます。
t中身をみたいtrapの「行」をダブルクリックすると詳細が見れます。
インストール環境(SNMPマネージャ側):
- Windows Server 2012
- Trap Reciver 8.20
「MIB」と良く呼ばれるものは、本来は監視対象機器内のSNMPデータベースを示します。
しかし、そのMIBの中身はOIDと言われる意味不明の数字の羅列です。
それを人間がわかるように通訳してくれる「MIBファイル」というものがありますが、こちらを「MIB」「MIB」と呼ぶ人もいますので、ご注意を。
snmp trapの中身がどうなっているか確認する方法
「trap receiver」では上記のようにSNMP Trapの中身が確認できます。
SNMP trapってこうなっているんですね!
SNMP Trapの送信されたバイナリデータも見れます。
snmpエージェントからどのバージョンのtrapが飛んできたのか確認できる
「trap receiver」ではtrapで送られてきたSNMPのバージョンも確認が出来ます。
やはり、SNMPv2cの方が、SNMPv1より情報が多いですね!
また、SNMPのフォーマットが違うことも「trap receiver」表示からわかります。
SNMPv1
- Community
- IP Address
- Sender OID
- Trap Type
- Specific Type
- TimeStamp
SNMPv2c
- Community
- IP Address
- Request ID
- Error Index
- Error Status
「snmp trap receiver」のインストール方法
1、以下のサイトから「snmp trap receiver」をダウンロードします。
2、ダウンロードしたzipを解凍して「TrapRcvr.msi」を実行
3、インストーラーでウィザードを進めTrap Receiverをインストールします
これでインストール完了です!
SNMP Trapの世界を楽しんでください
参考までにSNMP trapではなく通常のSNMPはポーリングで監視しています
違いは、通知方法ですね。
監視対象機器のMIBをポーリングで監視するか、監視対象機器のイベント発生時にトラップで通知するか。
どちらにしても、SNMPは奥が深く難しいですね。