NetAppには重複排除機能があります。
重複排除に所要した処理時間や処理データ量を知るためにはどのようなコマンドやログがあるのでしょうか?
重複排除の時間や処理データ量を確認するCUIの方法を紹介します
レジュメ
環境・前提条件
- NetApp Data Ontap 8.1.2
- 7-Mode
今回は上記環境で試しました
※ NetAppのバージョンは「version」コマンドで確認できます。
sisコマンドで直近の重複排除処理情報を確認する
netappの「sis」コマンド重複排除の処理時間と処理データ量を確認できます。
sis status
を実行すると、すべてのボリュームが重複排除処理してから何時間経ったかのか「Idle」時間がわかります。
もっと詳細の重複排除処理データを知るには?
sis status –l
もしくは
sis status –l <ボリューム名>
上記コマンドを実行すると、詳細処理情報として
- Last Oparetion Begin (重複排除処理、開始時間)
- Last Oparetion End (重複排除処理、終了時間)
- Last Oparetion Size (重複排除処理、データ量)
がわかります。
ただし、直近の重複排除処理に対してしかわからないんですよね。
数日前の重複排除処理時間を知るには。sisログを確認する
sisコマンドは直近(Last)の重複排除処理についての情報しかわかりませんでした。
「数日前の重複排除処理の状況が知りたいんだけど・・・」
といった場合は、sisログを確認しましょう
rdfile /etc/log/sis
上記ログファイルには、一週間分のログデータがあります。
一週間は、日曜日から始まり土曜日までのログになります。
一週間よりもっと前の重複排除処理の情報が欲しい場合
実は、sisログはローテーションされています
- /etc/log/sis.1
- /etc/log/sis.2
- /etc/log/sis.3
- /etc/log/sis.4
- /etc/log/sis.5
のログファイルを確認してみてください。
そもそも重複排除のsisってどういう意味?なんの略
NetAppの記述を見ますと、SISは「Single Instance Storege」の略のことですね。
NetAppだけでなくEMCでも使う言葉でした。