windowsパソコンの破棄や手放す前にはハードディスクは完全に消去したいですよね。破棄ならばハードディスクの物理破壊がベストですが、譲る等の手放す場合は、そうもいきません。
そこでWindows標準コマンド「cipher」を実行しデータを完全消去したいのですが、システムドライブ(Cドライブ)でも「cipher」は実行できるのでしょうか?
前提条件・環境
- Windows 10 Pro
- Windows 10 Home
データがすべて削除されたOSクリーンインストール状態(OS再インストール状態)で実行
結論、Cドライブでも「cipher」は実行できました!
上の画像は、以下のコマンドでCドライブのcipher実行結果です。OSが落ちることなく実行できました。
cipher /w:c:
Cドライブでも「cipher」は実行できました。
つまり、再インストールしたOSファイル以外のデータ完全消去してくれています。
ただし、5時間とか10時間とか長時間、完了までに時間がかかります。
cipher実行中Cドライブの空き領域はどうなっているの?
cipher実行中、Cドライブの空き領域はみるみる食い尽くされていきます。
つまり、一時的には空き領域0近くなっていると思われます。
システム領域の空き領域0はシステムの稼働自体が不安定になる可能性がありますので、cipher実行中は
- パソコンをなるべく触らない
- 余計なプログラムを実行しない
といった状態で、Cドライブをcipherします。
おさらい。cipherコマンドって何?
cipherコマンドは、本来のコマンド目的としましては
NTFS パーティション上のディレクトリ [ファイル] の暗号化を表示または変更します。
というコマンドです。
しかし、「/W」オプションを使用すると、ハードディスク上の見えないデータ(ゴミ箱に消したデータ)を完全消去するツールになります。
- ボリューム全体で利用可能な未使用のディスク領域から、データを削除します。
- ローカル ボリュームのどの場所にあるディレクトリでも指定できます。
- ディレクトリがマウント ポイントである場合、または別のボリュームのディレクトリを指し示す場合は、そのボリュームのデータが削除されます。
つまり、OS上からファイル認識しないデータ、ごみ箱から消したデータを完全に削除してくれるコマンドです。
ハードディスク削除の一番ベストは、
- Dドライブなど(Cドライブ以外)ならば全部データを削除し、ごみ箱に入れ
- そのごみ箱も「ごみ箱を空にする」
- 最後にcipherコマンドでDドライブを完全消去
というのがベストですが、cipherコマンドを実行するためにはOS(システム)が必要で、Cドライブはさすがに臀部のデータを削除し、ごみ箱に入れ、「ごみ箱を空にする」わけにはいきませんので、今回は無駄なデータをすべてごみ箱で削除したWindowsで、その他のCドライブの空き領域を完全消去した形になります。
つまり、CD・DVDでWindows起動して、Cドライブをcipherコマンドで実行できればベストなんですけどね。