NetAppにSNMPトラップの設定しCPUビジーを監視する方法(cpuTooBusy)

最終更新日付: 2020年10月3日

NetAppのCPUビジーを監視する方法として、SNMPトラップが有効という話を聞いた。
さっそくNetAppにSNMP trapを設定し、CPUビジーを監視してみようと思います。

環境・前提条件

  • NetApp Data Ontap 8.1.2
  • 7-Mode

今回は上記環境で試しました
※ NetAppのバージョンは「version」コマンドで確認できます。

NetAppのSNMP Trap設定方法

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NetAppのSNMP trapの設定の流れは

  1. SNMPを有効にする
  2. snmpデーモンを有効にする(ビルトイントラップ有効)
  3. SNMP trapの送信先サーバーを指定する

1、SNMPを有効にする

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まずは、SNMPの設定を有効にします。

options snmp

とコマンド入力することにより、現在のSNMPの設定(snmp.enable)がonなのかoffなのか確認できます。
offだったとし、以下のコマンドでsnmpを有効にします

options snmp.enable on

2、snmpデーモンを有効にする(ビルトイントラップ有効)

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元々、NetAppで標準装備している監視項目(ビルトイントラップ)を使用しSNMP trapをします。
そのために、snmpデーモンを有効にする手順です。

snmp init 1

「snmp」とコマンドを実行すると、現在のinit設定がどうなっているか確認する事が可能です。
この時点で、既にsnmp trap先が指定されていればトラップが飛びます

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3、SNMP trapの送信先サーバーを指定する

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最後に、snmp trapの送信先を指定します。
以下のコマンドを実行します

snmp traphost add <送信先ホスト名 または IPアドレス>

snmp trap送信先の指定は、複数サーバーに指定可能です。

これでNetAppからビルトイントラップのSNMP trapが飛んでくるように設定されました。
以下は、さらに詳細のカスタマイズの話になります。

  • CPUに関するビルトイントラップ「cpuTooBusy」を設定する方法

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「cpuTooBusy」はCPU利用率が90%を超えたトラップが飛ぶ仕様です。
「cpuTooBusy」トラップはデフォルトで有効になっていない為、以下コマンドにて、有効に設定する必要があります。

priv set advanced
registry set options.monitor.cpu.enable on
priv set admin

「priv set advanced」は権限を昇格する為のコマンドです。
「priv set admin」は権限を降格する為のコマンドです。
つまり、真ん中の 「registry set options.monitor.cpu.enable on」でcpuTooBusyを設定しています。

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設定確認には以下のコマンドで確認できます

priv set advanced
registry walk options.monitor.cpu.enable
priv set admin

上記にてoptions.monitor.cpu.enableがonになっていれば監視しています。
※ 今回の設定 「registry set options.monitor.cpu.enable on」をするまでは、「options.monitor」項目は何も存在しません。
ただし、cpuTooBusyトラップのしきい値は1分ごとにチェックされるため、短時間で多数受信されることがあります。

参考情報:

  • Data ONTAP®のSNMP トラップ管理(http://www.netapp.com/jp/system/pdf-reader.aspx?pdfuri=tcm:36-72397-16&m=tr-3608-ja.pdf&q=snmp%20cputoobusy&cp=1 リンク切れ)

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