NetAppレプリケーションSnapMirrorの停止方法。停止コマンド

最終更新日付: 2015年1月26日

ストレージNetAppを二台構成でレプリケーションを定期的(一日一回)しています。
通常は、差分のミラーで済むのでレプリケーション時間は少ないのですが、時々大容量データをレプリケーションし、レプリケーション時間が長くなります。

運悪いことに、夜間にレプリケーションが終わらず、昼間の業務時間にまでレプリケーションが終わりませんでした。
業務でもその回線を使用しているので、万が一、回線帯域をNteAppのレプリケーションが占めてしまった場合、NetAppのレプリケーションを止めたいです。
NetAppのレプリケーション(=SnapMirror)を停止するにはどうしたら良いでしょうか?

 

SnapMirrorの停止コマンドは「snapmirror abort」

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SnapMirrorの停止コマンドは以下の3種類あります

  • snapmirror abort
  • snapmirror quisce
  • snapmirror break

この中で、今回の要件を満たすコマンドは「snapmirror abort」になります。

環境・前提条件

今回試した環境は

  • FAS2240
  • DAtaONTAP 8.1.2
  • 7-Mode

です。

  • snapmirror abort (一時停止コマンド)

SnapMirrorを一時的に停止するコマンドです。
SnpaMirrorを再開するには、「snapmirror update」コマンドの実行もしくは、次回レプリケーションジョブで再開されます。

次回再開時にはチェックポイント(レプリケーションの途中から)再開されます。
もしも次回レプリケーションジョブ実行時に再開された場合

  • チェックポイント(レプリケーションの途中から)
  • レプリケーションジョブ実行分

の二つがレプリケーションされます。

使い方:

<一時停止コマンド>
snapmirror abort <デスティネーション側NetApp機器名:デスティネーション側ボ
リューム名>

<再開コマンド>
snapmirror update <デスティネーション側NetApp機器名:デスティネーション側ボ
リューム名>

 

  • snapmirror quisce (完了後ジョブ停止コマンド)

現在行われているSnapMirror転送(レプリケーション処理)が完了し次第、その後のSnapMirror転送をスケジュールされているものを含め一切行わない形でSnapMirrorを停止します。
つまり、途中でレプリケーションを停止するコマンドでは無いです。

再度SnapMirror転送を再開するためにはsnapmirror resumeコマンドにて再開指示を行う必要があります。

使い方:

<停止コマンド>
snapmirror quiesce <デスティネーション側ボリューム名>

<再開コマンド>
snapmirror resume <デスティネーション側ボリューム名>

 

  • snapmirror break (ジョブ停止コマンド)

SnapMirror関係を解除し、その後のSnapMirror転送を一切行わない形でコマンド実行後のSnapMirror転送をスケジュールされているもの含め、一切行わない形でSnapMirrorを停止します。
こちらに関してはSnapMirror転送が行われていない状況下でのみ実施可能です。

再度SnapMirror転送を再開するためには、snapmirror resyncコマンドにてSnapMirror関係の再開を行う必要があります。

使い方:

<停止コマンド>
snapmirror break <デスティネーション側ボリューム名>

<再開コマンド>
snapmirror resync -S <ソース側NetAppホスト名:ソース側ボリューム名> <デスティネーション側NetAppホスト名:デスティネーション側ボリューム名>

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